診療内容
小児科外来
小児科専門医がこどもの身体の不調から子育ての悩みまで、幅広くサポートします。
新生児期、乳幼児期、学童期と、こどもの成長に伴った病気やトラブルが発生します。
ひとつひとつを克服し心身共に健やかに過ごせるよう、小児科専門医がお子さまと向き合います。
パパ・ママの不安を取り除くことも小児科医の役目と考えていますので、子育て中のお悩みもお気軽にご相談ください。

こどもに多い症状

発熱
風邪や病気、感染症が原因であることが多いです。疲れから発熱することも。

咳
風邪などの呼吸器感染症、気管支喘息などが考えられます。長引く咳は原因の特定が大切です。

鼻水
アレルギー反応による炎症やウイルスによる風邪が原因であることが多いです。

腹痛
便秘やガス溜まり、感染性の胃腸炎などが考えられます。下痢や嘔吐を伴うこともあります。

かゆみ・発疹
感染症や肌トラブルが原因のかぶれ、アレルギーによるじんましんなどが考えられます。
これ以外にも大きな病気が潜んでいる可能性もあるので、心配な場合は早めに受診してください。
感染症の流行時期と症状
手足口病(5月~9月)
コクサッキーウイルスの一種などの感染により、手や足、口などに発疹ができる、急性ウイルス感染症です。
手のひら、足の裏、ひざ・ひじの関節部分などに水疱ができます。口に中の粘膜や舌などに口内炎ができ、食欲不振になります。発熱や腹痛、下痢を認めることもあります。
たいていの場合は、7~10日程度で自然に治りますが、口の中を清潔にし、脱水症状にならないようこまめな水分補給をして、症状の軽減を待ちましょう。
ヘルパンギーナ(5月~9月)
コクサッキーAウイルス感染による、発熱と口腔粘膜の発疹を特徴とした、急性ウイルス性咽頭炎です。
突然の高熱と、咽頭の上周辺に多数の小さな水疱ができます。水疱が破れて潰瘍を作ることもあります。
ウイルスは飛沫感染のほかに、排泄物として体外に出るので、オムツの取り扱いに注意し、手洗いをこころがけましょう。
×伝染性膿痂疹(とびひ)(6月~9月)
主に高温多湿になる5~6月から夏にかけて皮膚の抵抗力の弱い0~6歳の子どもに多く見られます。
虫さされやあせも、かき傷、すり傷、湿疹などに黄色ブドウ球菌やレンサ球菌といった細菌が入り込んでおきます。これらの細菌は、健康な皮膚には感染しませんが、傷ができていたりアトピー性皮膚炎があったりすると、皮膚の抵抗力が弱くなっているため感染しやすくなります。
毎日のお風呂や、外出時手を洗うなど、皮膚を清潔にすることが予防法になります。
咽頭結膜熱(プール熱)(6月~9月)
アデノウイルスにより発症する感染症です。
夏場に流行し、プールを介して感染することが多いため「プール熱」と呼ばれます。
こどもに発症することが多く、急に発症する発熱やのどの痛み、そして結膜炎により目が赤くなるのが代表的な症状です。
特効薬はないため、安静にし水分補給を心がけていれば通常は1週間程度で回復しますが、こどもがつらそうな場合は医療機関で診察を受けるようにしましょう。
×マイコプラズマ肺炎(10月~1月)
マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という微生物によって引き起こされる病気です。
発熱や全身倦怠,頭痛を伴った気分不快が3~4日続き、当初は乾性の咳,以後次第に咳はひどくなり、徐々に痰がからみ、時には血痰も出ることがあります。咳は解熱後も3~4週にわたり続きます。
感染性胃腸炎(ロタ・ノロなど)(10月~2月)
ロタウイルス・ノロウイルスの感染により、突然の嘔吐、その後発熱や下痢の症状がみられる感染症です。
急な嘔吐、下痢で脱水症状を起こす場合があるので、注意が必要です。
ロタウイルスもノロウイルスも今のところ有効な治療薬はありません。こまめな水分補給を心がけ安静にしましょう。
×RSウイルス感染症(10月~2月)
RSウイルスによる、乳幼児の代表的な呼吸器感染症で、急な発熱や痰がらみのひどい咳などの症状があります。
ただ、個人差があり症状が大きく異なります。乳幼児の場合、急性細気管支炎や肺炎など重症化することがあるので、気をつけましょう。
×溶連菌感染症(11月~6月)
A群β-溶血性連鎖球菌の感染により、発熱、咽頭痛、苺舌(舌にぶつぶつ)の症状が現れます。
抗生物質を飲めば2・3日で治ります。ただし、溶連菌の除菌、再発・合併症予防のために、7日以上は服用するようにしましょう。
おたふくかぜ(12月~3月)
ムンプスウイルスの感染による病気で、耳の下に痛みを感じ、はれます。また、高い熱が出ることもあります。
高熱や頭痛、吐き気あるときは髄膜炎の恐れがあるので早めに医療機関を受診してください。
一般的には、安静にして高熱や痛みが引くのを待ちましょう。
唾液が出ると痛むので、食事は酸っぱいものを避け、柔らかいものを摂るようにしましょう。
インフルエンザ(12月~5月)
インフルエンザウイルスに感染することにより発症する感染症です。
38℃以上の高熱を伴い急激に発症し、関節痛や筋肉痛、頭痛、倦怠感など全身に症状が現れることが特徴です。
風邪よりも症状が重い場合が多く、まれに命に関わるような重篤な合併症を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。
インフルエンザが疑われる場合には速やかに医療機関を受診しましょう。
×水ぼうそう(12月~7月)
水痘・帯状疱疹ウイルスによる伝染力の強い感染症です。顔や頭の中、陰部にも発疹ができ、かゆみを伴います。
発疹は水疱になり、かさぶたへと変化します。また発熱は個人差があります。
早期に薬を飲めば症状が軽く済むので、気づいたらなるべく早く医療機関を受診してください。
アレルギー科外来
アレルギー専門医としての経験を活かして、子ども一人ひとりに合ったケアを見極めます。
近年、花粉症や食物アレルギーといった症状に悩む赤ちゃんやこどもが増加傾向にあります。
もともとアレルギー疾患は大人よりもこどもに多く、ほとんどが小児期に発症すると言われています。
アレルギー疾患の症状にできるだけ早い段階で気づき、適切な治療を受けることが大切です。

食物アレルギーの治療・管理
食物アレルギーの3大アレルゲンは卵、小麦、牛乳ですが、それ以外にもソバ、ナッツ、大豆などさまざまです。アレルゲンを摂取した際のお子さまの症状を詳しくお聞きし、一人ひとりに合った診療をおこなうよう努めております。
当院ではお子さまの症状に応じて
・食物負荷テスト
・エピペン処方
を取り入れながら、食物アレルギー症状の緩和・完治を目指していきます。
スギ花粉症の舌下免疫療法
舌下免疫療法とは、アレルギーとなる原因物質を含む内服薬を微量ずつ体内に入れることで、アレルギー反応を起こしにくい体質を作っていく治療法です
【特徴】
・5歳ごろから開始可能
・治療期間は3~5年と長期になる
・痛みや副作用が少ない
乳幼児喘息の吸入ステロイド療法
吸入ステロイド剤は気道の炎症を抑える抗炎症剤です。お子さまの状態をしっかりと見極め、適切なタイミングと期間、ステロイド量を決めていきます。
【特徴】
・副作用が少ない
・ステロイドの量はごく少量
・喘息治療の第一選択薬
乳幼児の視力相談
発達段階の乳幼児の視力。視覚異常や疾患の早期発見に努めています。
生まれたばかりの赤ちゃんはわずかに光がわかるほどの視力ですが、成長とともに徐々に発達します。
乳幼児は見え方の異常や目のトラブルを大人に向けて訴えることがなかなかできません。
当院では高機能な検査機器を診断に取り入れ、赤ちゃんや子どもの視覚異常や疾患の早期発見に役立てています。
お子さまの目で気になる症状がございましたら、ご相談ください。

視覚スクリーニング検査
「スポットビジョンスクリーナー」という機器を利用して、近視・遠視・乱視・斜視などのチェックができます。
パパやママの膝の上で短時間で検査が可能なので、なかなかじっとしていられない赤ちゃんやこどもでも安心です。
※1回につき、500円(税込)の検査料が必要です。
※満1歳以上から検査することをおすすめします。